そろえてみよう(キッズ)
こんにちは。ぽっぽキッズです。
『暑さ寒さも彼岸まで』といいますが、お彼岸を過ぎると朝夕は涼しく感じられる日も増えてきましたね。
先週の土曜日に、るるパークに散歩に行くと、木陰の風は気持ちよく、コキアはほんのり赤みを帯びて秋のはじまりを感じることができました。
さて、今回は、Aさんに「服のたたみ方」を教える難しさに直面したことがきっかけで改めて取り組んでいることを紹介します。
ぽっぽキッズでは『自分でできることは自分でする』『自分でできることを増やしていく』という目的をもって日々支援を行っています。
今回、紹介するAさんは小学1年生からぽっぽキッズを利用してくれている中学生です。
これまでの数年間でぽっぽキッズに着いたらすること、①靴を履き替える、②上着をハンガーに掛ける、③水筒を出す、④鞄をロッカーに入れる・・・
といったルーティーンを身につけてきました。
そんなAさんですが、先日、着替えた服をそのままぎゅうぎゅうと鞄に押し込んでいるのを見て「たたんでから入れようよ」と声をかけました。
服を広げて袖を内側に折りたたむところまではきれいにできます。
そして「はんぶんこ~、はんぶんこ~」と言いながらたたんでいきます。
ただし、「はんぶんこ」と言っていても半分になっていないのでたたまれた服はだんだん歪んだ形になっていきます
。何かいい方法はないかと職員で話し合い、服にシールを貼り、そこに合わせるように教えてみたり、
半分を通り超さないように服の端を壁にくっつけてみたり、服の持ち方やつまむ場所を変えてみたりなど、
いろいろ試してみたのですがどれもうまくいきませんでした。
(下の写真は、その後、みんなで服たたみの練習をした時の様子です。)



結局、『服がたためるようになる』ためには、服に限らず端をそろえたり、ぴったり重ねたりすることができなければ上手くいかないということがはっきりしました。
そこで、Aさんが『服がたためるようになる』ための前段階として、そしてAさんだけではなくぽっぽキッズ全体の取り組みとして「そろえてみよう」と声をかけながら、
そろえる活動をどんどん入れることにしました。「角をそろえる」「端をそろえる」「線を(に)そろえる」、大きさ、長さ、色、形・・・。
ちょうど今、高齢者施設への交流会にむけて製作活動をしているので色紙を折る時に
「端をそろえよう」「裏の白色が見えないように重ねよう」と声をかけながら作っています。



Aさんが自分で服をたためるようになるまでにはもう少し時間がかかりそうですが、
いつかAさんと「服がたためたね!!」「上手にできたね !!」と喜び合いたいと思います。(がんばるぞ~!お~! (^^)/ )


